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■着差の印象
わずかな着差なら時計差よりも馬身差の方が具体的だ。例えば時計差が0.4秒だったとする。この数字だけ見ればごくわずかな差だったような印象を受けるかもしれない。が、馬身差に換算すると2馬身以上の開きとなる。この差は決定的なものだ。ゴール前での競り合いを見ていて、きわどい差というのは、鼻差、頭差、首差あたり。すると時計差はほとんどつかない。惜しいといえるのもせいぜい1馬身差までで、時計差にすると0.2秒差。それでも負けははっきりしているという印象だ。
投資競馬・レース時計(着差と馬場状態)
■芝とダート
一般的にダートコースは芝コースよりも時計がかかる。特に良馬場の場合、乾いた芝は走りやすく時計が出るのに対して、ダートでは乾いた砂に脚をとられて、かえって時計がかかる。だから同じ距離の走破時計でも、ダートの時計は、芝よりもかなりかかる。それでも、1秒間で6馬身という時計差と馬身差の関係には響かない。
■良馬場と重馬場
同じコースでも、馬場状態によって時計に差が出てくる。芝コースの場合は、重になるほど走りにくくなるので時計が落ちるのだ。パンパンの良馬場と、ドロドロの不良馬場の時計を比べれば, 2000メートルのレースで、勝ち時計が10秒も遅いことがあるほど。すると、同じ1秒差でも6馬身以上の開きが出てもいいようだが、それはまずない。この基準はよほどのことがない限り狂うことがないものだ。
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